心理カウンセリングに意味はあるのか

悩みや苦しみの中に居るあなたは迷子と同じです

よろよろの女性

この辛い悩みや苦しみを何とかしたいのに、どうしたらいいのかが分からない。これから自分はどうなるの?どうすればいいの?どこに向かえばいいの?不安と恐怖ばかりがどんどん押し寄せます。こうやってクライエントは、出口の見えない暗いこころの中を、ひとりでさ迷っています。たとえれば、光のささない広大な森の中に迷い込んで、不安で怖くてひとりぼっちで震えて、座り込んで身動きの出来ない状態なんです。

そんな時に現れた人

助へが現れた

そんな時に誰かが現れて「あなたが向かう道はこっちじゃないですか?」と提案してくれ、「このステップを踏んでいけば出口が見えてきますよ。」と教えてくれ、「あなたは一人じゃないですよ。私と一緒に行きましょう。」と歩いてくれたら、安心して自分のこころと向き合って、出口に向かう事が出来ますよね。それが心理カウンセラーの役割だと、私は思います。

悩みや苦しみを抱えている時は、只でさえいつもより不安が大きくなっているものです。ですから【カウンセリングを受ける】というその一歩を踏み出すのにも、クライエントにとっては莫大な労力を必要とします。「カウンセリングを受けてみたいけどどんな事をされるのか不安なんです。」「カウンセリングってどんな意味があるんですか?」そういう思いを抱えている皆さんの心理的な負荷を少しでも減らす為に、私が行うカウンセリングでどうやって問題解決に向かうのか、その道案内を致します。

問題解決への道筋

ステップ

①初回カウンセリングでは、まずクライエントの悩みをお話して頂きます

どんな切り口でも大丈夫です。綺麗に話そうとか、ちゃんとまとめて話そうとか考えなくても良いんです。ご自分の思いのままに話して下さい。泣いても怒っても良いんです。そうやって話した時に感じる【感情】を、私のリードによりしっかり感じて頂きます。その【感情】は、今まで抑え込んできた【感情】です。抑え込んできた【感情】をしっかり感じ切る事で、そのクライエントが本来持っている【自分で成長する力】【自分で変わろうとする力】が、初回カウンセリングで出てくる場合もあります。それだけ【感情を感じ切る】という事は大事なんです。この【感情を感じ切る】という作業は、初回カウンセリングだけではなく、2回目以降のカウンセリングでも、都度感情が出てきた時にしっかり行っていきます。

②2回目以降(場合によっては初回)のカウンセリング

クライエントが生まれてから現在までの間にどこに引っ掛かりがあるのかを、2人で一緒に詳細に振り返っていきます。

これは【過去の引っ掛かりで受けたこころの傷を癒やす】という目的もありますので、カウンセリングの場で成育歴を話して貰うだけではなく、紙に書いて貰う場合もあります。紙に書いて貰う場合は、初回カウンセリングから2回目のカウンセリングまでの間に、自宅で書いて頂きます。期間は約1か月。こうやって時間を掛けてクライエント自身が書き出すと「あんな事もあった。」「こんな事もあった。」と次々に思い出す事が出来るので、感情を感じ切る=こころの傷を癒やすのに効果的なのです。

③その過去の引っ掛かりが現在の悩みとどう繋がっているのかを、私が解き明かしていきます

その上で「カウンセリングを受けてどうなりたいのか」「どうなったら幸せだと感じるのか」を2人で一緒に考え、目標設定(カウンセリングのゴール)をしていきます。

④カウンセリングのゴールに向かって何を行っていくのかというような、個々に応じた【カウンセリング計画】を私が提示致します

これはいわば、病院で言うところの治療計画みたいなものです。この【カウンセリング計画】があると無いのとでは大違いで、この計画があるとクライエント自身も【いま自分は何の為にこれをやっているのか】【いま自分はどこに向かっているのか】がとても分かりやすいですね。そうすると、漫然と話をするだけで結局暗闇の中で五里霧中ではなく、しっかり地に足をつけている自分を実感しつつカウンセリングを受けて頂く事が出来ると思います。

⑤ここから様々なワークを取り入れていきます

カウンセリング中だけでなく自宅でもワークをやって頂く場合もあります。まずは初回カウンセリングでお聞きした【過去の引っ掛かり】で受けたこころの傷を癒やす、というアプローチから入る事が多いです。

⑥3回目・4回目以降のカウンセリング

カウンセリングが進むにつれて、クライアントの本心は別のところにあると分かったり、ワークをやっていても「何か違う」とクライアントが違和感を感じたりする場合があります。その時には、カウンセリング計画を修正していかなくてはいけません。その為に私は、クライエントの言葉だけでなく、カウンセリング中にクライエントが発する非言語情報(顔の表情・目線や眼球の動き・手の動き・呼吸・声のピッチ・喋るスピード等)からも判断材料を細かく拾っていき、フィードバックを頻繁に行います。

⑦過去に受けたこころの傷が癒やされ、様々なワークが進んでくると、クライアントの表情や雰囲気が変わってきます

ここから【自分らしく生きるとは】という、もう一歩前に進んだ課題に取り組んで頂きます。長所と短所は表裏一体と言いますが、それと同じで悩みと才能も表裏一体です。ですが自分の才能は自分ではよく分からないもの。ですからクライアントの悩みにここまで一緒に向き合ってきた私が【あなたの悩みから見えてくるあなたらしさとは何か】【あなたらしさを人生にどう活かしていけばいいのか】をお伝えします。

ここまでがカウンセリングの道筋です。

1回のカウンセリングで効果を感じられない理由

このように私のカウンセリングは、お薬や手術のように外部の力で何とかするものではありません。クライエント本人の中に眠っている、だけど人間誰しもが必ず持っている【自分で成長する力】【自分で変わろうとする力】を引き出して、その力をもっと強くもっと大きく育てるものです。

ですがその際に、長年しみついたクライエント本人の思考の癖・ものの見方・抑え込んできた感情・不安定な人間関係のパターンが、大きく立ちはだかって邪魔をする場合があります。ですが、それらは決して悪者ではないんですよ。決してダメなものではないんです。
クライエント本人の思考の癖・ものの見方・抑え込んできた感情・不安定な人間関係のパターンといったものは、【今までクライエント自身を守ってきたもの】です。そうしないとクライエントが生きてこられなかったんです。

だけど、クライエントを守ってきたそれらの役割は、終わりました。ですから「今まで私を守ってくれて、本当に本当にありがとう!」って感謝して、それらのものを手放していく必要があります。

とはいえ、今までクライエントを守ってきたものたちですから、やはりクライエントの事が心配でなりません。「本当に大丈夫かな?」って、なかなか離れる事はできないでしょう。長年しみついたクライエント本人の思考の癖・ものの見方・抑え込んできた感情・不安定な人間関係のパターンを手放す為には、適切な方法とステップを用いて、無意識の領域まで踏み込んでいく必要があります。だからこそ、私のカウンセリングは回数と時間が必要なのです。

それに、初回カウンセリングではクライエントのお話をお聞きするだけで、どうしても時間が終わってしまいます。本人がたとえそれだけで良くなったと感じたとしても一時的なもので、根本的な解決にはならない場合が多いのです。なのに初回のカウンセリングで終わってしまうと、問題を先送りにしたり、さらに複雑にしてしまったり、より一層悪化してしまったりする場合があります。これが、継続してカウンセリングを受けて頂く事をお勧めする理由です。

如何でしょうか。
カウンセリングを受けるにあたって、参考にして頂けましたら幸いです。

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