生きるステージが変わるとき

カウンセリングを続けていると、ある日生きるステージが変わる方がいらっしゃいます。
今まで、問題や悩みを抱えて、しんどい思いで生きてきた自分。そんな意識の自分から、この世に生まれた使命ともいうような、自分がやるように定められた生き方に目覚め、そこに向かって行動し、結果をつかんでいく流れに入る方です。

素晴らしい変化なのですが、ただ、ここで起こるのは良いことばかりではありません。

人間も、動物も、植物も、机やコップといったモノも、この世に存在する全ての物質は、素粒子という、物質を構成する最小の単位によって構成されています。そして、これらのすべては、なんらかのエネルギーを出しています。エネルギーは、光や音や電波と同じように、固有の周波数と波長を持っているのですが、これを【波動】といいます。そして、波動は共鳴していると言われています。つまり、同じ波動を持つものがくっついて「机」という物質を作っていたり、同じ波動を持つものがくっついて「コップ」という物質を作っているということ。それが、物理学の根幹である量子力学の考え方です。

この考え方は、人間関係にも大いに当てはまります

しんどい時の自分は低いエネルギー(波動)を放っているので、同じような低いエネルギー(波動)を持つ人が、共鳴して集まってきます。
ですが、自分のやることに目覚めて生きるステージが変わると、放つエネルギー(波動)が高いエネルギーに変わるので、今まで共鳴していた周囲のみんなのエネルギーは共鳴できなくなり、離れていくのです。
今まで仲良しだった友人たち、恋人、夫や妻、家族といった人間関係が大きく変化し、あなたから離れていってしまい孤独になる、という現象が起きます。

量子力学的に考えると起こって当然の現象なのですが、ここでガクンと落ち込んでしまわれる方がいらっしゃいます。なぜなら、今まで慣れ親しんだ人間関係を手放すことが「寂しい」し、これから自分が歩んでいく道が「不安」だからです。だって、今まで経験したことのない道程だから。
こういう方はもともと「こんな私に価値なんかない」という無価値感や、「こんな私で申し訳ない」という罪悪感を抱えているので、一見孤独に見える表面の現象に囚われて、「やっぱり私は他人から大切にされないんだ」「他人から見たら私の存在なんかどうでも良いんだ」となり、低いエネルギーを放っていた頃の自分に、逆戻りしてしまいがちです。

寂しさや不安を感じるのは、自分との繋がりが切れた時です。自分との繋がりが切れるとは、他人に依存して、他人に意識が向いていて、他人に振り回されている状態のことです。
寂しさは、へその緒が切れた時から発生すると言われています。ですから、人は誰しも生まれた時から寂しさを抱え、だからこそ大人になっても他人との繋がりを求めるものなのです。ですがその寂しさを他人に埋めて貰おうとしても、振り回されるばかりで寂しさは無くなりません。

だから大事なのは、他人と繋がることではなく「内なる自分と繋がること」。
人はひとりではありません。「あなたのこころの中に居る異性~エロスとロゴス~」でも書きましたが、あなたのこころの中には、もうひとりの異性が居ます。あなたと一緒にずっと生きてきた異性です。その人と繋がることが、自分と繋がることです。そうすると、寂しさに引っ張られることは無くなります。

また、この【新しい自分で生きようとする時に、周囲の人たちが離れていく現象】を、私は【宇宙からのお試し】と呼んでいますが、【神様からのお試し】と呼ぶ方もいます。
「それでもあなたは新しい自分で生きていきたいですか?」
「あなたの気持ちは本気ですか?」
と試されているんですね。そこで
「ハイ!何が何でも新しいこの道で生きていきます!」と覚悟を決めるのか
「いや、やっぱり前のままがいいです。」となるのかは、それぞれの自由です。
どちらを選んでもいいのです。

ただ、高い波動を放ちながら行動するあなたには、その高い波動と同じ波動を持つ相手が共鳴して、新しい人間関係が築かれていきます。大丈夫。「これが私の生きる道」と目覚めた自分を、信じてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です