「私は無罪です」

何も考えずに次の言葉を声に出して読んでみてください

私は無罪です
私は罪を犯していません
だから
両手を縛っているこの鎖を外し
両足に付けられたこの重りを外し
背中に背負っているこの十字架を降ろし
閉じ込められているこの暗い部屋から私を解き放ち

顔をあげ
背を伸ばし
羽を広げ

もっと自由に
もっと遠くへ
もっと高く
羽ばたいていきます

私は無罪なんです

感情の揺れに注目してみましょう

いかがでしょうか?
読んだ時に、自分のこころの中にどんな思いが沸き上がるか、その【感情】に注目して下さい。

文面を目の前にして苦痛の表情を浮かべ、どうしても言えない人がいます。
読みながらぽろぽろと涙を流される人がいます。
読んだ後に「そんな訳がない!私が無罪な訳がない!」と泣き崩れる人がいます。
誰も、何も、罪なんか犯していないのにです。

こういう人たちのこころの奥にあるのが【罪悪感】です。
罪悪感とは、自分の行動や、自分の考えや、自分の在り方が
「自分が正しいと思っているルール」
に反していると感じた時に、出てくる感情です。簡単に言うと
「私はルール違反をした」⇒「私は罪を犯した」
という感情のことです。

罪悪感の種類

罪悪感とひとことで言っても沢山の種類がありますが、大きく分けて2つに分けられます。

1.やってしまった罪悪感

①誰かを傷付けてしまった
例:クラスメートをいじめた
子どもを叱り過ぎた

②自分がいることで誰かに悪影響を与えている
例:仕事仲間の足を引っ張っている 
親に金銭的負担をかけている

2.やらなかった罪悪感

①誰かを助けられなかった
例:苦労している親を助けられなかった
いじめられていたクラスメートを助けられなかった

②自分だけが恵まれている
例:友人と一緒に受験したら、自分だけが合格してしまった
みんなで協力して成し遂げた仕事なのに、自分だけが評価された

③親から受け継ぐもの
例:親が罪悪感を抱えていると、それが子どもに引き継がれていく場合があります。


罪悪感をもつ人は、罪を犯した自分は幸せになっちゃいけないと、無意識のうちに思い込んでいます。そして自分に罰を与えることで、何とか罪滅ぼしをしようとします。例えば、
仕事において過酷なノルマを自分に課す
どんなに辛い状況でもそこから逃げることを自分に許さない
自分の本音は全て無視して他人の気持ちばかり大事にする
なぜか自分のやりたくないことばかりを選んでしまう

また、罰を求めるがために罪を犯すという現象が起きたりもします。例えば、
わざと他人に嫌われるようなことをする
恋人や配偶者など、大事な人が傷付けるような言動をとる
本当に犯罪を犯してしまう

そうやって自分を痛めつけて、自分を罰し続けて、身もこころもぼろぼろになりながら、それでも必死で茨の道を歩いているのです。

もう十分です
あなたはもう十分あなたを罰しました
あなたはもう許されているのですよ

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