この春、就職した新社会人の皆さまへ

社会人になり1か月が経ちましたね。よくここまで頑張って乗り切りました。
いま、こころもからだも疲れて、しんどい時期を経験していらしゃる方も多いと思います。
職場に慣れるまで3カ月です。
ひとまず、3カ月を目標に頑張ってみましょう。
私は53歳のこの年齢まで色んな職場を経験してきて、今のこのスタイル(カウンセリングルームを運営しながら数社の企業で働く)が、一番自分にしっくりくると落ち着きました。ひとつの場所にずっと居続けるのが出来ないタチなんですね。環境が変わるのが好きなんです(ちなみに、月1のハイペースで自宅の模様替えもやるので、息子と娘に『模様替えはもうやめて!』と言われます)。

そんな経験豊富な私でさえ、新しい職場に入ると慣れるまでしんどくて、
「とりあえず3カ月…とりあえず3カ月…」
と呪文のように唱えながら働きます。ましてや、新社会人である皆さんがいましんどいのは当たり前のことです。

さて、これから皆さんが仕事人として生きていくにあたって、大事なことをお伝えします。
それは
「自己肯定感を高めましょう。」
ということです。
自己肯定感、聞いたことありますね。
よく勘違いされやすいのですが、自己肯定感というのは、自分に自信を持つということではありません。
「できない私を私が認めてあげて、できない私を私が許してあげて。
できる私を私が認めてあげて、できる私を私が褒めてあげて。
できない私もできる私も丸ごとぜーんぶいまの私。そんな私でOK!」
この気持ちが自己肯定感です。

今まで一生懸命勉強してきた方。
今まで一生懸命スポーツに取り組んできた方。
「できない自分」でいることが、許されなかった環境にあった方も多いと思います。努力して努力して努力して、できない自分を克服しないと認めて貰えない。

そんな過去の経験を書き出してみましょう。
辛くて苦しくて悩んできた経験です。
思い出すのも嫌かもしれない。確かに成功には繋がらなかったもしれない。だけど一見マイナスに見えるその経験は、マイナスな出来事ではありません。皆さんがもがいてきた経験、それを【努力】といいます。
「しんどくて辛くて頑張って、それでも失敗したと思ってきたけれど、私、努力してきたんだなあ。えらいぞ!私!」
そうやって、自分が努力した時間をしっかり認めて褒めてあげましょう。

その上で。
いまの自分の限界を知り、限界を受け入れましょう。
他人と比べないように「自分は自分、他人は他人」と自分に言い続け、自分と他人との境界線をしっかり持ちましょう。

新社会人である皆さんは、まだ何も出来ません。
1年経ってようやく、1年の仕事の流れが何となく分かってくるのです。
「先輩方はこんなに仕事ができるのに自分は…」
「自分は先輩方に迷惑を掛けている…」
「こんなにできない自分なんかここに居てはダメだ…」
皆さんが出来ないことは、職場の先輩方はよく分かっています。
それに、仕事ができる先輩方は、それだけの経験を積んできているのです。その経験を一足飛びに飛び越えて追い付こうなんて、舐めちゃいけません。

皆さんはまだ何もできない。それでよいのです。
できない自分を「しょうがないよね。」と認めてあげて、毎日元気に、ご機嫌に、のほほんと過ごす。そんな皆さんに対して
「何でできないんだよ!」
等ときつく当たる先輩が居たとしたら、それはその先輩が抱える問題です。他人の問題に立ち入らないこと。皆さんが悩む必要はないのです。

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