問題を何とかしたいのに動けないのには理由があります

「問題を抱えていて、自分でもなんとかしたくて、思い切って相談してみました。いくつか原因を指摘されて、その中に親との関係性の問題がありました。「あ~そうだったんだ!」とすっと腑に落ちました。」

これだけでも随分気持ちはラクになるのですが、ここで終わりにしてしまうと根本の原因を解決した事にはならないので、何度も同じ問題が繰り返し起こったりします。ですから、ここからさらに色んなワークを提案していきます。

例えば、自分自身に罪は無いんだと、自分が自分を認めてあげるワーク

例えば、色んな感情をもって親へ執着していた気持ちを、少しづつ手放していくワーク

例えば、傷ついた過去の自分に会いに行き、傷付いてそこにうずくまっている自分を、今の自分が癒やしてあげるワーク

これらは全て、外側の状況(親)を変えるためのワークではなく、自分自身と向き合って貰う為のワークです。

ざワークをしようとしたらモヤモヤが…なぜ?

なのに、いざワークをしようとすると、どうにもモヤモヤが出てくるとの事。どうしてだと思いますか?と聞くと「私、このままで居たいのかも…」という答えが。

それもそのはず、人間の脳というものは、変化する事を好みません。問題が起こっていようとどうだろうと、現状維持が好きなんです。その上、自分自身を見つめなおすという作業は、こころに結構な負荷をかけてしまうので、しんどいんです。ですから、問題を親のせいにして生きるという方が、実はラクなんですね。自分が責任を負わなくて良いですし。

本を読む女性

んな選択をしても自由だけど…

どんな選択をしようと、あなたは自由です。だけど、自分を傷付けた親をいつまでも非難して責任を負わせていると、その怒りに囚われて自分の人生はそこに留まってしまいます。ではどうすれば良いか。とことんまで怒りを感じ切ったら、『親を許す事を決める』という選択をする事をお勧めします。許すと決めた瞬間、苦しみからの解放が始まって、自分自身が自由を得る事ができるからです。

とはいえ、自分を傷付けた親を許すって、本当に難しいですよね。ともすれば「親を許せない自分も許せない」なんて感情に陥ってしまう事もあります。それは、憎しみの分だけ親を愛していたのに、という事。許すと決めるまでに、多くの葛藤と怒りや憎しみ、そして愛といった感情を、再び抱える事になるかもしれません。泣きながらワークに取り組まれる方も沢山いらっしゃいます。だから、今の問題を何とかしようと本気で思うんだったら「自分が、自分自身で、何が何でも現状を変える!」という勇気と決心が必要なんです。

ひとりで取り組むのが難しいと思ったら、ぜひカウンセラーを頼って下さい。私は、決して皆さんをひとりにさせません。皆さんが過去に傷ついたこころを癒やしながら、その決心を引き出して、伴走して、道しるべになる、そんな役割です。いつかクライアントの皆さんが、外側の状況に囚われずに、自分の選択で、自分の足で、自分人生をしっかり歩いていけるように、という思いのもと。

歩く女性

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