色気溢れる女で何が悪いの?というマインドをもつ

職場でいつもいつも訳の分からない攻撃にあうんです。

ある時は「あの女の色気は異常だ。あまりにも異質な存在だ。あの女を排除せよ。」とコンプライアンス課に通報されたり。またある時は「あの女が会社でエロ話をしていて不快になりました。何とかして下さい。」と匿名の手紙が総務に届いたり。ちなみにエロ話なんかしてません。それに、色気云々って言われても、職場では制服ですから特別おかしな恰好をしている訳でもありません。

こんな事だらけで、もうこの職場には居続けられないと転職したのですが、転職先でも早々に「あんな色気のある女をうちの会社に置いておいていいのですか?!」と上層部に訴える人が出てきました。各部署に挨拶回りをしただけなのに「男を値踏みする目で見ていた。」って言いがかりみたいな事を言われたりして。新しい職場で緊張していて、値踏みなんてする訳ないじゃないですか。そうやって攻撃してくる相手は、男性女性関係ありません。もちろん話した事もないし何なら面識もない人たちです。

いったい私の何がいけないのでしょうか?私は普通に仕事がしたいだけなんです。友人に相談しても「自慢?」と取られて、誰にも話せません。だけど仕事に支障をきたすし毎日びくびくしながら過ごしていて、心が擦り切れそうなんです。

この相談のキーポイントは【女性性の強さ】です

人は【男性性】と【女性性】という2つの性を必ず持っています。つまり、生物学的には男性であっても、その内側には【女性性】を持っていますし、逆に生物学的には女性であっても、その内側には【男性性】を持っているんですね。

男性性とは

座る男性

力強さ、責任感、論理的思考、たくましさ、行動力、与えること、忍耐強さ、リーダーシップ、決断力、計画的に推し進める力、合理的、自己主張などが挙げられます。見るからに「男らしい!」と感じますね。

女性性とは

女性

柔らかさ、慈愛、優しさ、受容、感情、美しさ、思いやり、共感する力、癒しの力、やわらかさ・ぬくもり・包み込む力・献身・受け取る力・直感・順応性・適応力・純粋さ・傾聴力・流れにゆだねる力などが挙げられます。こちらも見るからに「女性らしい!」と感じますね。

相談者はとても女性性が強いタイプです

例えば

そこにいるだけで「色っぽい」と言われるが自分では分からない

痴漢に会う事が多い

小さな頃から何故か【男らしく】育てられてきた

ブラや生理用ナプキンを買って貰えなかった

性被害を受けた事がある

よくナンパされる

既婚者に誘われる事が多い

同性(女性)の友人が居ない

人を癒やす仕事(看護師やエステシャンやお酒の席での仕事や風俗など)に就いている
人生がハードモードだと感じる

常に色んな問題が起きる

こういう方は「もしかして私、女性性がめっちゃ強いのかも…」と疑ってみましょう。女性性が強いという事は、先に挙げたように他人を受け入れる力がとても強いという事です。他人を受け入れる器が大きいとも言います。ですから、問題を抱えた人やそうじゃない人、色んな人たちが寄ってきてしまい、本人も知らず知らずのうちに受け入れてしまうんです(性被害や既婚者に誘われるやナンパなど)。で、問題が起きるという構図です。

また、こういう方はセクシャリティがとても強いとも言えます。セクシャリティとは【性的な魅力】を指しますが、男性であれば【大人の男らしい魅力】。女性であれば【大人の女らしい魅力】の事です。そこに居るだけで色気溢れる男性とか、セクシーは恰好をしている訳じゃないのに色気溢れる女性とか、まだ子どもなのに何となく色っぽい子とか、そんな人たちって居ますよね。こういう人たちはセクシャリティが強く、それはその人が持って生まれた長所であって他の人には真似できない素晴らしい魅力です。自慢して良いんです。

ですが、日本では特に女性や子どもに対してこの【大人の性的な魅力】をタブー視する傾向が強く、せっかくの魅力なのに親から「ダメだ!」と抑え込まれたり(ブラやナプキンを買って貰えない・男らしく育てられた)、大人になってからも周囲から攻撃されたりするんです。もちろん嫉妬からの攻撃という場合もあります。

また、「神様は乗り越えられない問題は与えない」と言いますが、こういう方は受け入れる力が強い分、色んな問題も起こります。ですがなんだかんだちゃんと乗り越えてきます。つまり生きる力がとても強いんです。

女性性が強く、セクシャリティに溢れ、強靭な生きる力を持っている。何も問題は無いのになぜ問題が起きるのか。それは【本人がそれらの魅力を否定しているから】なんです。ではどうして否定しているのか。【親からそれらの魅力を否定されて育ったから】です。

相談者の成育歴

この相談者に、幼少期の印象的な思い出を聞いた時に真っ先に出てきた言葉です。

「高校生になるまでブラを買って貰えませんでした。小学校高学年で胸が大きくなり始めたのですが、父に『おかしい』と言われ病院へ連れて行かれました。中3の時に風邪を引いて受診した内科の先生に『何でブラをしてないの?!』と引かれました。母も横に居ましたが笑っているだけでした。」

「中1で生理が始まりました。ですがナプキンがあるかどうかは母の気分次第でした。ナプキンを買って貰えない時には、自分でティッシュを畳んで作っていました。」

「いつも穴の開いた靴下を自分で繕って履いていました。服を買うのはお正月に頂いたお年玉で1着のみ。それも可愛らしかったりお洒落な服はダメ。靴は学校指定のスニーカーを一足のみ。穴が開いても買って貰えませんでした。同級生に笑われた事もあります。」

「友達に映画に誘われるのですが、もちろん行ってはダメ。なにしろ繁華街に行く事を親に嫌がられました。」

「大人になってからも化粧する事を禁止されていました。花柄のロングスカートを履いただけで『男に色目を使いやがって!』と父に吐き捨てられた事もあります。」

もしかしたらご両親は、娘の溢れ出る色気をマズいと思い、何とか抑え込もうとされたのかもしれませんね。でも、こんなに女性性を抑え込まれて育てられたのに、彼女は小さな頃から痴漢に会うこと数知れず。誘ってくるのは既婚者ばかり。バツイチなのがダメなのか?!再婚してしまえばいいのか?!と始めた婚活でも「こんなに色っぽい女性を初めて見ました。失礼を承知でお聞きしますが、いったいどんな性生活を送ってこられたんですか?」と聞かれる始末。仕事にも支障が出始めて、こんな私じゃダメなんですと、泣きながら相談にいらっしゃったのでした。

まずは「私は色気のある女である」と受け入れましょう

立つ女性

そして「色気溢れる女で何が悪い?」というマインドを育てるのです。その為に諸々のワークを開始するのですが、その中のひとつが【毎日鏡を見て『今日の私も色っぽくて素敵』と自分を褒めに褒めまくること】。色気を否定せずに、もっともっとその色気を出し切ってしまうのです。中途半端に出ているから打たれるのであって、他人の手が届かないレベルまで色気を引き上げてしまえば、雑魚は手が出せません。つまり【出る杭も出きってしまえば打たれまい】。

言われた通りにワークをしつつ、筋トレを始めてボディを整え「私は色気のある女ですがなにか?」という風に意識を切り替えた彼女。相変わらず「色っぽいですね~」と言ってくる人たちは居ますが「ありがとう」とにっこり返せるようになりました。彼女自身が色気を問題にしなくなったんですね。元々人を癒やす職業に就いていたのですが、その仕事を天職と思うようになり自信もつきました。そうしたら「私〇〇さんみたいになりたいんです。どうしたらなれますか?」という後輩も出てくるようになりました。当然、職場での訳の分からない攻撃も、痴漢を無くなりました。だってそんじょそこらの相手じゃ太刀打ちできませんもの。

まとめ

そこに座っているだけで「色っぽい」と言われるが自分では分からない

痴漢に会う事が多い

小さな頃から何故か【男らしく】育てられてきた

ブラや生理用ナプキンを買って貰えなかった

性被害を受けた事がある

よくナンパされる

既婚者に誘われる事が多い

同性(女性)の友人が居ない

人を癒やす仕事(看護師やエステシャンやお酒の席での仕事や風俗など)に就いている
人生がハードモードだと感じる

常に色んな問題が起きる

こういう方は女性性が強い人たちです。問題が起こった時はその色っぽさを否定せず受け入れて、隠すのではなくもっともと出す!のです。

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