【ご相談】マスクを外してイケメンじゃなかったら、もう無理です
「和代先生こんにちは。
20歳の大学生Mといいます。
私は今まで男の人と付き合ったことがありません。
モテない訳ではないと思います。色んな人に声も掛けられるし、しょっちゅうナンパもされるし、「可愛い」「美人」とも言われます。
だけど、マスク姿で出会って、誘われてデートして、食事の時に相手がマスクを外した途端、イケメンじゃなかったら
「この人の顔が好きじゃない」
って思ってしまい、もう付き合う気が無くなってしまうんです。二回目に会う事はありません。顔以外は皆さんとても優しくて、一緒に居ても楽しいのにです。
今まで、何人もそうやってダメになってきました。このままでは自分は一生恋愛が出来ないんじゃないかと凹んでしまいます。でも彼氏は欲しいんです。どうしたら良いでしょうか?
Mより」
今に限らず昔も、
「イケメンだけど性格悪いVSブサメンだけど性格は良い さあどっちを選ぶ?」
なんてテーマで、女子たちが盛り上がったものでした。
特に、コロナ渦でマスクをつけることが当たり前の思春期を過ごした昨今の女子たちの間では、Mさんと似たような悩みが持ち上がるようです。曰く、
「カッコいいと思ったのに、マスクを外したら違ってた。」
「やっぱ顔が好きじゃないとムリじゃね?」
好きなタイプは人それぞれなので、イケメンが好きならそれを貫いてもいいのです。
ですが、Mさんのように「それじゃ困るんです!」というのであれば、その心理についてみていくのが良いかと思います。
色々と理由は考えられるのですが「投影の法則」で説明してみましょうか。
Mさんの中に次のような考えは無いですか?
「私の顔はブス」
「私の顔は完璧じゃない」
「私は綺麗な顔じゃないと他人に好かれない」
要は、Mさん自身が自分の容姿に自信が無いんですね。
>「可愛い」「美人」とも言われます
との事ですが、そう言われてMさんはどんな気持ちになりますか?
「ええ、よく言われます。私ってホント美人なんです」
と違和感なく受け入れられるのか、もしくは
「いえいえそんな事ありません!」
と否定する気持ちが出てくるのか。おそらく後者なのではと思います。
お母さんや姉妹が美人で他人からいつも比べられて育ったとか、過去に容姿の事でからかわれる事があったとか、何か容姿に関して傷付いた経験があると、「容姿は美しくないと他人に受け入れて貰えない」という価値観を、無意識のうちに植え付けられてしまいますね。
そして投影とは、
「本当は自分も持っているのに、それはダメだと思っている部分を相手に見てしまうこと」です。おそらくMさんは、美しい容姿であるように努力してきたし、今でも努力しているのでしょう。だけど本当は、美しくない(と思っている)容姿のMさんだって居る。でもそれじゃ他人に受け入れて貰えないっていう価値観を持っている。それを相手に投影してしまっているんです。
となれば、Mさんが取り組んだ方がいいのは、
- 過去にどんなこころの傷を受けたのかを洗い出して、その傷を癒やしていく
- 「私は美人だろうがブスだろうがどんな私でもいいんだ」という価値観を上書きしていく
- 自分に自信をつける
- 自分をまるごと受け入れる
このあたりでしょうか。
そうやってMさんが、過去から現在までの自分を全てまるっと受け入れられるようになると、物事の捉え方が変わってきます。Mさんの物事の捉え方が変わってくると、現実が変わってきます。
そうすると、イケメンじゃなかったからって初回のデートでバッサリ切る事なく、「この人と一緒に居て楽しい!」っていう思いで付き合えるようになったり「めっちゃイケメンなんですけど!」っていう相手が現れたりします(このイケメンっていうのは、あくまでもMさん目線でのイケメンっていう意味です。悪しからず…)。