彼の事は放っておくと決める
「彼のせいでこうなった」
「彼が変わるべきだ」
「彼がカウンセリングを受けて欲しい」
「彼に結果を出して欲しい」
「彼がこうしないからこうなった」
「彼に面倒を見て欲しい」
「彼がこう言ったからこうなった」
「彼が変わってくれたら私は幸せになれる」
すべて「彼」が主語にある、この状態を「彼に依存している」といいます。
彼氏や夫との関係に悩んでカウンセリングにいらっしゃる方は、大抵この依存のステージに居ます。
依存状態にある人は、自分の望む結果を得るために「彼の力」に頼らなくてはいけません。
自分が幸せになるかならないかは彼次第となるので、常に彼の言動に振り回されています。
あなたの人生の責任を彼に押し付けて、あなたの人生の責任をあなた自身が引き受けていない状態です。
恋人関係/夫婦関係で悩んでいる皆さんは、今、この瞬間から、彼に向けている目を自分自身にぐっと向け、彼の事は一旦何もかもほってほくと決めて下さい。
振り返ってみましょう。
あなたが彼との関係で感じている、怒り・嫌悪・悲しみ・恐れ・不安といった辛い感情はいったいどこから生まれてきているのでしょうか?
彼がああしたから?
彼がこう言ったから?
いいえ違います。
あなたの力ではどうにもならない彼自身や彼の人生を、あなたがあなたの思う通りに支配し、管理し、コントロールしようとして、それが出来ないことから生まれているのです。
例えばこんな事はありませんでしたか?
彼に対して、こうして欲しいと何度もお願いしてみたり、繰り返し説得してみたり、時には脅してみたり、暴力をふるってみたり、暴れてみたり。
今まであなたが彼に対してやってきたその試みは、果たして効果があったでしょうか?
仮に彼がその場を丸く治めようとして「分かった分かった。俺が悪かった。これから改めるよ。」と約束してくれたとしても、また元に戻ってしまったのではありませんか?
そして彼が元に戻る度に、あなたはより一層強い感情である嫌悪・激怒・悲嘆・恐怖を抱き、自分の力の及ばなさに無力感を感じ、彼を責めると同時にそんな自分を責めるのではありませんか?
また彼も、「改める」とあなたと約束したはずの自分が元に戻る度に、あなたに対して強い怒りを表すのではないでしょうか。
これを堂々巡りで延々と繰り返しているから辛いのです。
先が見えないから辛いのです。
この堂々巡りの輪から抜け出すための第一歩は「彼のことはほっておく」ことです。
そして自分自信に向き合う覚悟を決め「どうして私は彼に依存してしまっているのだろう?」そこを振り返って考えてみることから始めましょう。
彼に全て向けていたエネルギーを、あなた自身を見つめ直し成長する為のエネルギーに使いましょう。
そうしてあなたが向かうところは「自立」です。
では自立とはあなたがどんな状態になることでしょうか。
「わたしはそれができる」
「わたしは自分を幸せにする責任がある」
「わたしは自分で結果を出すことができる」
「わたしは選択できる」
「わたしは変わることができる」
「わたしは自分で幸せになれる」
すべて「わたし」が主語にある、この状態を「自立」といいます。
自立状態にある人は、「わたし(自分)の力」で自分自身が望む結果を得ることができます。
自分の人生を自分で考えて自分で選択します。
そして選択の結果がどうあろうとも、その責任を自分で引き受けます。
ですから、自分の幸せが彼の言動に左右されません。