ありがとうと毎日1000回言い続けたら
潜在意識は書き換わるのか
私たちの意識は、氷山に例えられます。海面から見えている部分を【顕在意識】といいます。そして、海面の下にあって見えない部分を【潜在意識】といいます。【顕在意識】とは意識して行っている事で、【潜在意識】とは無意識のうちに行っている事です。下の氷山の絵を見てもらうと分かるように、見えている顕在意識の部分はほんのちょっとだけ。約5%と言われています。逆に、見えない潜在意識の部分はとても大きく約95%。そして私たちの行動は、水中部分に隠れていて見えない潜在意識に支配されていると言われています。
ですから、この潜在意識に無用な価値観が刷り込まれていると、自分にとって辛い状況をあえて選択したり、問題を起こしてしまったりするんですね。それも、全て無意識のうちにやってしまうのですからやっかいです。
自分で実験してみた
ある日突然仕事を辞める事になり、私はお金が無い状況に困っていました。もちろん、就職活動はとっくにやっていますが、ことごとく落ちてしまいます。「この状況には何か意味がある。この状況が何かを私に教えようとしてくれている。」と思ってはみるものの、日々子ども達を食べさせていかねばならないし、状況は差し迫っています。今月は貯金を崩して何とか乗り切っても、来月からの目途が立ちません。
何とかしたいと色んな本を読み漁り、目に留まったのが「ありがとうと毎日1000回、3カ月間言い続ける」という一文でした。つまり、ありがとうと毎日1000回言い続ける事で、潜在意識に今までになかった感謝の気持ちが刷り込まれ、無意識のうちに感謝に繋がる自分の行動や言葉が増える⇒そうすると感謝するような出来事が増えて現状が良くなっていく、という流れなんだそうです。
さっそく【ありがとう1000回チャレンジ ひとまず3カ月】と名付けて、藁にもすがる思いでやってみました。家で「ありがとう」とぶつぶつ言い続ける私。私の子どもたちには「気持ち悪いから止めて!」と言われたけれど、とにかく現状を変えたい一心でした。そして何と開始5日目。思いもよらない事態が起こり、臨時収入が入る事になったのです。まさに奇跡だと思いました。その瞬間「あ~そういう事か!」と、ストンと腑に落ちた事があります。
何がストンと腑に落ちたのか
それは次の3つです。
①私は小さな頃から親に「うちはお金が無いから」と言い聞かされてきた事。
②そして大人になって、結婚している時も離婚してからも、何度も何度も何度も繰り返して「お金が無い」という状況が起こっている事。
③だけどその度に色んな手助けが入って乗り切り、今も生きている事。
④なのに今までずっと何の感謝もしなかったという事。
つまり「お金は無い」と潜在意識に刷り込まれてきたけれど、お金はあったし、私はお金に愛されていたんです。そこに気付こうとしないし感謝もしないから「まだ気付きませんかね?」と何度も何度も苦境が与えられたんだな、と思いました。
今回これを学ばなかったら、「お金が無い」という同じ問題が繰り返されたと思います。だから私はこれからも「ありがとう」と言い続けます。今までもこれからもずっと、感謝の気持ちを忘れないように。また、今回のチャレンジとその結果について、私の子どもたちは「そんなの偶然だよ。」と笑います。だけど、そう笑える事でさえも幸せだと思うのです。そういう風に私の潜在意識は書き換えられた、そう私が信じて笑って感謝して楽しく過ごせているのだから、それで良しです。