彼氏や夫との問題を解決したいなら、彼自身を変えようとしないと決める②
愛着体験によって築かれる、恋愛関係や夫婦関係の作り方には、人によって次の4つのパターンに分かれるというお話をしております。
① 安定型
② 不安両面感情型
③ 回避型
④ 無秩序型
前回の記事はこちら
『彼氏や夫との問題を解決したいなら、彼自身を変えようとしないと決める①』
本日は②の不安両面感情型のお話です。
このタイプの人は、この人を育てた養育者自身が不安を多く抱えています。
子どもが必要とする時に、助けてくれることもあれば助けてくれないこともあるというような、とても不安定で予測がつかない存在です。
ですから、子どもにとっては養育者はいつも自分と一緒に居てくれるという感覚が長く続かず、いつまでたっても安心感を得ることが出来ません。その結果、子どもは
「他人は自分が必要な時に傍に居てくれるかどうか分からない。」
「そのままの自分では他人に愛されない。」
「色んな方法を駆使して相手を引き留めないと私はひとりぼっちになってしまう。」
という価値観を形成しながら成長し、大変不安定な恋愛夫婦関係を築くようになります。
このタイプは、人間関係に於いての不安が高いことが特徴なので、どんなに自分を愛してくれる人がそばに居たとしても、一向に不安は治まることはありません。ですから、
「私を安心させて!」
「私を慰めて!」
「私を幸せにして!」
と、過度にパートナーに期待し依存してしまいがちです。
問題に自主性を持って立ち向かい「自分で何とかする」という意識がありませので、問題が起こった時にアドバイスを求めてきますが、アドバイスを与えてもなかなか聞いてくれず、本人の行動は変わっていきません。
助けを求められるので助けようとしても、助けを受け取ってくれない、というようなとても不安定な反応を示します。
言葉数が多く、感情の浮き沈みが激しいので一見感情豊かに見えますが、実は本音ではないことが多いです。涙が流れ続けて泣き止むことがないのは、このタイプである可能性が高いです。
「自分に欠陥がある」「自分が足りない」「自分に愛される価値がない」と思いがちです。
恋愛夫婦関係の中で、ひとつでも間違ったら関係が壊れてしまって修復不可能だと思っているので、何か行動を起こす度に
「これをしてもいいのかな?ダメなのかな?やっぱりした方がいいのかな…?」
と、していいのかダメなのかを、何度も何度も考えに考え抜いています。
また、不安定な人間関係の中で生きることに慣れてしまっているので、例え最初は安定した恋愛夫婦関係であったとしても、無意識のうちに色々と問題を起こし不安定な関係にしてしまいがちです。
次回は③の回避型についてお話しします。