【ご相談】自分に優しくすると自分がダメになってしまうような気がします

初めまして。30歳Nといいます。
私はフリーランスで仕事をしているのですが
「この日は休む日!」
って自分で決めないと、毎日毎日仕事をすることになってしまいます。そうすると、こころもからだも疲れてしまうので「〇曜日は休む日」って休日を決めているのですが、せっかく休んでいても
「私なにやってるんだろう…」
「なにか仕事しなきゃ私だけ置いていかれる」
「休んでるより勉強しないと」
と考えてしまい、なぜか罪悪感でゆっくり休めません。最近、
「なんだか疲れたなあ…」
って、気力を無くしてしまっています。友人たちには
「頑張り過ぎ」
「もう少し自分に優しくしたら?」
と言われるのですが、そうすると自分がダメになってしまうような気がします。

Nさんご相談ありがとうございます。
これ、仕事が出来て優秀で優等生として生きてきた人あるあるの相談なのですが、一言でいってしまうとNさんは
「自分に厳し過ぎる人」
なのです。もしくは、
「自分の幸せの基準が厳し過ぎる人」
なのかもしれません。こういう方には
「毎日自分を褒めましょう。最低5個ね。」
というホームワークを出すのですが、皆さん口を揃えて
「自分を褒めると自分が堕落してしまいそうで怖くて出来ません」
と仰います。
「いいからやってみて。とりあえず1か月。で、本当に自分が堕落してしまうのか見てみて。これ実験だからね!」
とやって貰うのですが、1か月自分を褒め続けて堕落していった方はいらっしゃいません。

「私は自分に甘いんです…」
と仰る方は、たいてい自分に厳し過ぎる人です。そんな人や、自分の幸せの基準を高く設定している人というのは、
「今の私じゃダメだ!」
というような不足感を常に抱えています。その不足感を埋めようと、周囲の何かに依存するケースもあります。アルコールだったり、異性だったり、パチンコなどのギャンブルだったり、買い物だったり。
だけど、不足感から起こす行動が自分に満足感を与えてくれることは永遠に無く、そこにはさらなる不足感しか生まれません。

例えば、仕事をバリバリやっていて、上司や部下からの信頼も厚い女性がいたとします。だけど彼女には彼氏が居ません。そこで
「私には彼氏が居ない!だから幸せじゃないんだ!」
って、彼氏が居ない不足感から頑張って彼氏ができたとしても、彼女は満足しないのです。
「自分がいま持っている幸せを見る」
というこころの癖がついていないので、今度は別の不足感を探してそこに注目し、
「今度は〇〇が無いから幸せじゃないんだ!」
ってなってしまうのです。不足感の無限ループですね。
いま自分が持っている幸せ、仕事が出来るという才能や、自分を慕ってくれる部下がいるということや、自分を評価してくれる上司がいるということや、もっとつきつめれば健康で働けるという幸せを見ようとしないのです。

なぜそういう自分になってしまったのかというと、厳し過ぎる親や、過干渉の親に育てられ、「頑張らない自分は親に認めて貰えない」
という価値観から「自分に厳しく!」という暗黙のルールを自分課し、自分が幸せであることに山のように高い基準作ってしまっている、という原因があるものです。
親と自分との間の暗黙のルールや、山のように高い基準というのは、本来自由であるはずの自分のこころを縛ります。だからしんどくなるのは当たり前なんです。

なんだか疲れたなあ…って感じた時は、自分に厳しくし過ぎているサインです。
休むことに罪悪感を感じるのなら、まず今の自分を褒めてみることから始めてみましょう。
何か大きなことを成し遂げないと褒められないのではありません。
「今日自分に優しくできた自分、偉い!」
それで良いのです。

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