「重いから別れたい」「疲れたから距離を置きたい」と彼氏に言われたあなたは不安両面感情型(アンビバレント型)かもしれません

「あたしの親(養育者)は、気分の波が激しかったんです。親の気分が良ければあたしに優しくしてくれるし、気分が悪ければ冷たく当たってくる。そんな風に親のこころがすごく不安定だったから、あたしはいつも『お母さん、いま話し掛けても怒られないかな?』とか『お父さん、今日は機嫌いいかな?』とか、びくびくしながら親の機嫌をうかがって、こころから安心することが出来ませんでした。そうしたらいつの間にか、

あたしが辛くて哀しいときに「あたしの傍に居て」って大事な人に願っても、その人はその時の気分で傍に居てくれるかもしれないし、居てくれないかもしれない。
だからあたしが頑張って、色んな方法を駆使してその人を引き留めないと、あたしは捨てられてひとりぼっちになってしまう。
ありのままのあたしではその人に愛されない。

というような想いを、抱えるようになってしまいました。いつもいつもすごく不安でしょうがないあたしになったんです。」

これが、不安両面感情型(アンビバレント型)女性です。

彼女たちの恋愛の特徴は【不安がとても高い】ということです。
ちょっとでも間違ったら彼氏に嫌われると思っているので、何か行動を起こす時、例えばLINEひとつ送るにしても、
「私からLINEを送ったらウザいって思われるかな…でもこれくらいだったらいいかな…でも忙しかったら悪いし…でもな…」というように、何が良いかダメか、何が正しいか間違いかを、ぐるぐると必死に考えます。それが高じて
「なんかいつもLINEはあたしからばかり。彼、あたしのこと遊びだと思ってるんじゃ…」
「もしかして他の女としょっちゅうLINEしてるんじゃ…」
となり、そして次に自分自身を責め始めます。
「あたしが何か悪いことをしたから、あたしにLINEをくれないんだ。」
「あたしの顔が可愛くないから、あたしとLINEしたいって思えないんだ。」

ですが、どんなに考えても考えても彼氏の気持ちは分からないし、考えたところで彼をコントロールすることは出来ません。彼の気持ちは彼のもので、どう思おうが彼の自由ですから。それなのに、いくら考えても解決しないことを考え続けるもんだから、ヘトヘトに疲れるんです。そして、
「なんでいつもLINEするのは私からなの?!なんで〇〇くんからしてくれないの?!〇〇くんは私の気持ちをちっとも分かってくれない!ひどい!」
と自爆する羽目になります。こんな時、多くの彼氏は「え…そんなつもりじゃ…」と、ぽかんとなっているんじゃないでしょうか。

それでも、付き合い当初は彼氏も彼女を安心させようと「彼なりに」頑張ります。だけど数か月も経つと
「ごめん…〇〇ちゃんのこと嫌いじゃないんだけどちょっと疲れた…しばらく距離を置きたい…」とか、
「重い…もう別れたい…」
となります。そしてあなたは、
「あたしはこんなに気を遣って頑張ったのにダメなんだ…やっぱりあたしの何かが悪いんだ…やっぱりあたしは誰からも愛されないんだ…」
と自分自身を責めるのです。

このタイプの女性は、喜怒哀楽といった感情がとても豊かにみえます。
ですが実はその感情は、彼氏を引き留めるための見せかけの感情であることが多く、彼女の本音ではありません。その見せかけの感情の裏には、大きな不安を抱えています。
ですが、どんなに自分を愛してくれる彼氏が傍に居たとしても、抱えている不安は収まりません。
「もっとあたしを安心させて」
「もっとあたしを助けて」
「あたしにはあなたが必要なの」
そういう意識全開でどーんと過度にのしかかってくるものだから、彼氏としても
「重い…もう別れたい…」
となってしまうのです。だって、すべての男性のメンタルは豆腐ですから、重さに耐えられる訳ありません。

ですが、たとえそんな彼氏と別れて新しい相手と付き合ったとしても、
「どんなに自分を愛してくれる彼氏が傍に居たとしても、不安は収まらない」
という状態は変わりませんので、同じことの繰り返しです。まだ見ぬ、そして居るはずのない、
「あたしがヨシと言うまで安心させてくれる青い鳥」
を追い求め、恋愛ジプシーになるのです。また「問題が起こった時に、自分で何とかするということが出来ないし、そもそも自分で何とかしようとする意識が無い」というのも、不安両面感情型(アンビバレント型)女性の大きな特徴です。そしてまた「過度に依存するあたし」を補うように「自立した彼氏」を選ぶ傾向もみられます。

実は【とても過保護に育てられた女性】にも、このタイプが多くいらっしゃいます。大事に大事に育てられたのはいいのですが、思春期という自立すべき時に親が娘を手放せなかったせいで、娘は娘のまま、親に依存したまま大人になるのです。そして成長した娘は、
「このままだと親が先に死ぬ。でもあたしは親がいないと何にも出来ない。そしたらどうやって生きていけばいいの?」
という不安を常に抱えることになり、その不安を解消してくれと彼氏に求めるのです。だけど彼氏は親じゃありませんからねえ…

どんな育てられ方をしたかによって、まず取り掛かる方法は変わってきます。
ですが、いずれも最終的に目指す目標は【あたしの自立】です。

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